現代の陸上作戦で戦闘力を発揮するためには歩兵や機甲などの兵科を組み合わせ、高度な戦闘力を発揮する諸兵科連合が重要となっています。その中でもヘリコプターが重要な任務を遂行するようになっています。 今回は、米陸軍において攻撃ヘリコプターがどのような役割を担っているのかを概観してみたいと思います。 攻撃ヘリコプター部隊の編成 米陸軍では攻撃ヘリコプターは攻撃偵察大隊(attack reconnaissance battalion)で運用されており、これは戦闘航空旅団の下に2個編成され、攻撃ヘリコプターであるAH-64Dだけで編成される場合と、観測ヘリコプターであるOH-58Dだけで編成される場合、そして両者を1個ずつ組み合わせて編成する場合があります。 米陸軍における攻撃偵察大隊の標準的な編成。 上がAH-24を配備した場合の編成であり、下がOH-30の場合の編成である。 (FM 3-04.126: 1-6) AH-64Dを配備した攻撃偵察大隊について説明すると、まず1個の本部管理中隊(Headquarters and Headquarters Company, HHC)、1個の前方支援中隊(Forward Support Company, FSC)、そして3個の攻撃偵察中隊(Attack Reconnaissance Companies, ARC)、1個の航空整備中隊から構成されます。それぞれの攻撃偵察中隊には8機のAH-64Dが配備されることになるため、合計で24機のAH-64Dが配備されることになります(FM 3-04.126: 1-5)。 攻撃偵察中隊(ARC)・攻撃偵察隊(ART)の編成表。 攻撃偵察中隊(上)は2個の攻撃偵察小隊から編成され、AH-64Dが4機ずつ配備。 攻撃偵察隊(下)も2個の攻撃偵察小隊から編成され、5機ずつOH-58Dが配備。 (FM 3-4.126: 1-8) 以上で攻撃偵察大隊から攻撃偵察中隊、そして攻撃偵察小隊に至る編成の概要が分かったと思いますので、次に個々の攻撃ヘリコプターの運用に関して見ていきたいと思います。 攻撃ヘリコプターの運用について 攻撃ヘリコプターは純粋に技術的観点から見れば航空機の一種ですので、陸上で戦う陸軍に攻撃ヘリコプター部隊が編成されていることが不合理に思われ...
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